上野に継いで、東京アートサプリウォーク【下落合編】をご案内しました、アートエバンジェリストの柿沼です。
今回は、『池袋・目白』エリアの中でも、特に【下落合】にエリアを限定し、豊富な知識を持つAE春山と、特に日本美術に造形が深いAE伊藤とタッグを組んで、アートツアーを行いました♪
今回(2016年5月21日)はとてもお天気に恵まれ、キラキラした新緑の中、お散歩しながらアートを楽しむことができましたので、皆さんにご報告致します(^^)

JR目白駅をスタートし、ちょっと坂を下って旧目白駅の階段が残る場所をまずはご案内です♪
開始早々ですが、ここ旧目白駅は、鶴田吾郎がエロシェンコ氏を見つけ、モデルを依頼したというとても重要な場所です。
鶴田吾郎やエロシェンコと聞いてもピンと来ない方も、『大事な場所』ということで覚えていただき、先に進みます。

旧目白駅 階段

旧目白駅 階段

初めて来たら絶対に道に迷いそうな住宅街を抜けて、中村彝アトリエ記念館に向かいます。
「一人じゃ、こられないなぁ」「もう戻り方がわからないなぁ」と、参加者様の声。
一緒に行けば迷うことなく、効率よくアートスポットをまわれる。
アートツアーで一緒に巡るメリットは、こんなところにもありますね。

アートサプリウォークは効率よくアートスポットをまわれます!

アートサプリウォークは効率よくアートスポットをまわれます!

おしゃべりしながら歩いていたら、『中村彝アトリエ記念館』に到着しました。
ここは大正時代に彝が建てた場所に、当時の材料を再利用して再現した復元アトリエです。
ここではAE春山が豊富な知識で彝や中村屋サロンなどについて解説しました。
鶴田吾郎と競作した彝の『エロシェンコ氏の像(レプリカ)』をみて、旧目白駅での話が繋がります。
素敵なアトリエ、彝の絵に描かれている家具たち、“カルピス”のエピソードなどなど、沢山の面白いお話しを参加者さんと一緒に楽しむことができました。
続いてご案内したのは、彝のアトリエのすぐ近くにある、『アダチ版画研究所』です。
赤富士と【木版アダチ】の看板がありますが、ちょっと地下に降りて入る入口に、「入って良いのか・・・気が引ける」と感じてしまうのは私だけでしょうか・・・。

アダチ版画研究所

アダチ版画研究所

階段を降りてドアを開けると、そこには一度は必ず目にしたことのある浮世絵版画の有名な絵が出迎えてくれます。
ここでは、AE伊藤が【浮世絵版画ができるまで】を解説しました。
版元・絵師・彫師・摺師の関係性がとても良くわかったのではないでしょうか。
『アダチ版画研究所』は浮世絵・木版画の技術を継承した職人を抱える唯一の版元です。
展示されている浮世絵版画は購入することもできます。有名な浮世絵版画だけでなく、現代アートの作家さんの作品もあります。額も入れて3万円以内で買える作品もあり、凄く欲しくなりました。
参加者様と一緒に、「どれが一番欲しいか」「季節で替えて飾っても良いね」などと盛り上がりました。
住宅街の中、見落としてしまいそうな場所で、ちょっと【入りづらい感】がある建物ですが、絶対面白いお薦めの場所です。

アダチ版画研究所を後にして、ここから少し歩いて佐伯祐三アトリエ記念館に向かいます。
途中、聖母病院の建物も通りすがりに皆でチェックします。

途中、聖母病院をチェックしつつ…

途中、聖母病院をチェックしつつ…

この建物も、この後行く佐伯祐三アトリエで登場してきます。
大通りから小さい看板を目印に左折し、細い道を進むと『佐伯祐三アトリエ記念館』に到着しました。

ここ佐伯祐三のご案内は柿沼が担当しました。
30歳という若さで亡くなった佐伯祐三。彼の独自のスタイルが作られた過程や、ここ落合で過ごしていた日々、家族や友人とのエピソードを織り交ぜてご紹介させて頂きました。
佐伯の妻、米子も日本画を学び、油絵を描く画家でした。【エリカ】とう作品もパネルで紹介されています。
この作品には、先ほど通りすがりに見た、聖母病院の建物が描かれています。
佐伯が描いた落合風景も詳しくアトリエにパネルで紹介されています。絵に描かれる起伏のある街並みが、歩いてきたことにより、より鮮明にイメージ出来たのではないでしょうか。

最後にご案内したのは、『目白聖公会』です。

こちらもなかなか1人では入りづらい場所なのではないでしょうか・・・。
ミサ、してないかしら・・・と恐縮してしまいます。
今回は事前に連絡を入れていたため、司祭様が聖公会や建物について詳しく説明してくださりました。
ロマネスク建築の建物、修道院から送られた美しいステンドグラスを礼拝堂の中から見学することが出来ました。
短い時間でしたが、ステンドグラスから入る淡い柔らかな光の中で、ゆっくりとした静かな時間が過ごせたと思います。

「面白い!」「そうだったのか!」「今までと絵を見る目が変わりました・・・」と、参加者様からご感想を頂きました。
「次はあるのですか?」とも、仰っていただけました。
注目しないと見落としてしまいそうな、街なかに残るアートスポット。
ご紹介できて、喜んでいただけて、私達AEも本当に嬉しかったです。
これからも一緒に楽しめる企画を考えて行きたいと思います。

佐伯祐三アトリエ記念館前で…

佐伯祐三アトリエ記念館前で…