レポート:AE-Salon事務局

この度、アートエバンジェリストの活動の一つであるAE協会 公式イベント「アートサプリウォーク」にて、現在企画を進めていらっしゃる3名のアートエバンジェリストの方にお話をお伺いする機会を頂きました。今回は、AE-Salon事務局スタッフが実際の企画打ち合わせの場にお伺いし、インタビューを行いましたので、その内容についてレポートします。

お話をお伺いしたアートエバンジェリストは、昨年夏に初代認証資格を取得され現在活躍中の、柿沼 幸恵さん、春山 博美さん、伊藤 絢さん3名です!

アートエバンジェリストの 柿沼 幸恵さん、春山 博美さん、伊藤 絢さん

左から、アートエバンジェリストの 柿沼 幸恵さん、春山 博美さん、伊藤 絢さん

アートを身近に!その楽しさ・感動を伝えたい!

最初に現在3名で企画されているアートサプリウォークについてお伺いしました。アートサプリウォークとは、AE協会公式イベントであり、アートエバンジェリスト自らが企画・開催、ガイドを行うイベントになります。「歩くこと=カラダの栄養」「アートを鑑賞する=心を豊かにするための栄養」をコンセプトに自らの足でアートな場を訪れ、感動を参加者全員で共有可能なイベントです。

現在企画中のアートサプリウォーク散策エリアは、東京都新宿区にある「落合」とのこと。まず、「落合」をエリアとした理由についてお話を頂きました。

春山 博美さん「誰にでも訪れたことのない街はあるかと思います。アートに関心がある方でも、美術館やギャラリーが多く集まる上野や銀座界隈といった著名な場所には出かけたことはあっても、知らない街には、特に用事がない限り、めったに足は運ばないのではないでしょうか。
ただ、普段訪れない街にもアートがあり、時代を駆け抜けた芸術家の軌跡、また各所にアートの息吹を感じることができます。今回の企画では、メディアにあまり取り上げられない場所にフォーカスし、そこにあるアートを見て体験することを通じて、その感動、楽しさを身近に感じて頂きたいという思いがあります。今回はその一つのエリアとして「落合」を選びました。(春山さん)

次に現在企画中のアートサプリウォークの見どころについてお話をお伺いしました。

「大きく3つあります。1つ目は、落合という街全体が発するアートの息吹を感じて頂きたいと思います。落合は、「池袋モンパルナス」として日本の若い芸術家が集まることになった先駆けとなる地でもあります。また、新緑時期の落合散策は非常に気持ちが良いこともあり、5月の開催にしています。(春山さん)

伊藤 絢さん「2つ目のポイントとして、「佐伯祐三」と「中村彝」という大正期に活躍した2人の洋画家の軌跡を追うことです。2人はともに落合の地にアトリエを構え、芸術に青春の全てをかけ、短い生涯を駆け抜けて行きました。今回は、この2人のアトリエ記念館を回る予定です。創作活動を行ったアトリエ(中村彝アトリエ記念館は復元)を見学し、大正という短い時代に日本の近代絵画の礎を築いた2人の画家へ思いを馳せていただければと考えております。(伊藤さん)

アートサプリウォーク 落合エリアルート企画(案)

※上記ルートは現在企画中のもので、変更になる可能性があります。

柿沼 幸恵さん「3つ目のポイントとして、普段はなかなか接することがない、また、一人では、ちょっと気が引けて入りにくいと感じるかもしれない「アートな場所」を巡ることです。今回の企画では、散策の後半で、目白通り沿いあるロマネスク様式の「目白聖公会」という教会を訪ねます。目白聖公会は、戦災からも免れ、東京の聖公会の教会では、唯一の戦前からの建物になります。英国トゥルロー教区にあるエピファニー修道院から寄贈された、美しいステンドグラスは必見です。普段、アートに馴染みがない方でも美しいと思える感動の場にご案内したいと考えています。(柿沼さん)

現在企画中のアートサプリウォークのお話をお伺いし、はじめての方にもアートを身近に感じ、楽しさ、感動を知って頂きたいという思いを感じることができました。また、3名の方がお持ちのそれぞれの強みを生かした役割分担、議論・検討しながら、共同で企画を進めていらっしゃいました。

アートエバンジェリスト取得のきっかけ

今回のアートサプリウォーク共同企画を進めている3名は、昨年8月に実施された初代アートエバンジェリスト認証特別プログラムでアートエバンジェリストとして認証された方になります。
それぞれの方に、アートエバンジェリスト資格取得の動機についてお伺いしました。

「私の場合は、元来のめり込み易い性格なので、映画、演劇、クラシック音楽、料理等これまでの人生の中で、ある時期にある特定の分野にどっぷりとはまってました。「アート」に関しては、美術検定の受験勉強をしたことにより視野が広まり、さらに深く知りたいと気持ちになり今に至ります。ただ、自分の知識を深める一方で、より多くの人に自分が今まで学んだこと、感動したことをたくさんの人と共有したいという思いがあり、そんな中、アートエバンジェリスト認証プログラムを知りました。「伝える力」を養うことが出来ればとの期待を抱いて臨み、「自分の持ち味を活かして伝える」ことがポイントということを実感できたのが大きな収穫でした。(春山さん)

「私は幼い頃より、絵を描くことと見ること、両方が好きでした。学生時代に浮世絵の絵解きの研究をした経験から、アートの「見方」に強く興味を抱くようなりました。現在も見ることによって多様な価値観を理解する力をつけるべく、ジャンル問わず様々なアート作品に触れています。アートエバンジェリスト認証資格は、私にとって様々な価値観を、共有するステージに上がるひとつの機会になると思い、チャレンジしました。(伊藤さん)

「私も子どもの頃からのアート好きで、中学生の時より、よく美術館通いをしていました。また美術館での鑑賞に限らず、建築・歴史、多くのことに興味があります。AE-Salon事務局がある美術Academy&Schoolでは、西洋美術史講座を通じて知識を深めてきました。昨年の夏、新たにアートエバンジェリスト認証資格・講座の開講を知り、かねてから考えていた好きなアートを多くの人と共有できるようになる機会になると感じ、取得することにしました。志をともにする仲間と出会えるという期待もありました。(柿沼さん)

資格取得の動機で3名に共通していたのは、アートを通じて、ご自身が感動した体験や学んできたことを「伝えたい」という強い思いがあることが印象的でした。資格認証の機会が、同じ志をもつ仲間との出会いにつながり今回の共同企画となったようです。

今後の活動について

最後に、アートエバンジェリストとしての今後の活動、夢についてお話を頂きました。

「私は、身近なところにあるアートを発見し、一緒に感動を味わうということを続けていきたいと考えています。街中にも私達の日常生活の中にも「幅広い意味でのアート」が溢れかえっています。そんなアートを発見し、世界を拡げていくお手伝いが出来れば嬉しいです。「アートは人生のスパイスである」をモットーとして、多くの人とその感動を共有していきたいと思います。(春山さん)

「今後も、今回企画しているようなイベント等に可能な限り参画し、続けていきたいと思っています。また、知識習得とあわせて、ひとつひとつの経験を大切にして積み上げていきたいと考えています。将来的には、アートエバンジェリスト・インストラクター資格を取得し、人材育成の仕事をしたいと思っております。一人でも多くの方がアート・感動を伝える人になって頂けるよう、自分が教える立場になることが目標です。そのためにインストラクターとして必要なスキルを高めていきたいです。(伊藤さん)

「私も、アートエバンジェリストとしてアートを伝える活動は続けていきます。続けることが大切だと思っています。私の場合は、専門家としての立場というより、普段アートには馴染みのない初めての方でも、気軽にアートを楽しむことができるような場作りをしていきたいと思っています。当日ガイドすることも、もちろん取り組んでいきたいことのひとつですが、イベント自体の企画や、プログラム運営・キュレーション、マーケティング等にも取り組みたいですね。また、アートエバンジェリストの活動を通じて、身につけた企画力やプレゼン力等のスキルを普段の仕事にも役立てたいと思っています。将来の夢は、子どもたちへ、アートの楽しさを学んでもらえるワークショップ等開催できたらいいなと思っています。(柿沼さん)

皆様それぞれが、アート・感動を伝えることへ期待・やりがいを感じ、高い志をお持ちで、具体的な目標をもって活動されているようです。
アートエバンジェストの活動は、各地域固有の文化や伝統をも広く伝え、地域活性化にも大きく寄与できる可能性をひめています。また、2020年東京オリンピック開催の機運もあってか、昨今、日本に来る外国人旅行者の急増しており、日本にあるたくさんの美術館・アート作品・建築などの素晴らしさを伝える機会、またビジネスとしてのフィールドも今後ますます増えていくでしょう。

今回取材させていただいた3名のアートエバンジェリストの活躍に期待しております。

AE-Salonではアートエバンジェリスト認証に必要となるAE本科講座を定期的に開催しています。あなたもアートエバンジェリストとして活動のスタート、新しいアートライフへの第一歩を踏み出してみませんか?そして、なにより、志をともにする仲間との出会いの場が待っています。